本当の辛さはこれからであった。

元金返済が出来なくて、借入をしている銀行に1行1行「しばらく元金返済を待ってほしい」と頭を下げてお願いに回った。この時の辛さは今でもはっきり記憶している。

でもありがたいことに3行全ての銀行が了解をして下さった。このご恩は忘れられない。

約1年にわたり金利のみの返済でご理解を頂いた。
それでもまだまだ厳しく、次にとった行動はE社に新製品の開発のお願いと、工場の空き時間を埋めるための他の商品の生産をお願いに上がったが、これも本当に快く引き受けて頂き、この最悪の期間を何とか持ちこたえた。

最悪の状態だけは避けることができた。ここが一つのターニングポイントになった。

これまでいろいろ失敗を繰り返してきた。自分の判断ミスがどれだけ多くの人にご迷惑をかけるかという事を痛感させられた。

リセット