ようやく元金返済再開に漕ぎ着け、安定的な生産数も確保した。1999年の事である。

丁度、雪印の食中毒事件の起きる1年前で、E社の指導で今後は食の安全が重要視されるという事で、何かが起きてからでは遅いので、準備をしておこうと言われ、細菌検査室を設置することにした。
本当に良いタイミングであった。
1年後に食中毒事件があるとは夢にも思わなかったが、先手を打つことができたことが何よりもお客様の信用に繋がった。

3年前に入れた金属探知機にしても後手に回れば意味がないことを痛感した。これからは食の安全に関しては先手を打つ必要があると感じた。

それにしても、いつも思う事ではあるが、E社とお付き合いできたことが私にとって最大の幸運であった。

食の安全について