1988年6月10日試作を開始した。

A社の研究室でうまくできたとの事であったが、ラインに流してみるとどうしてもうまく行かない。

兎に角、真っすぐに商品が流れて行かない。

流す時間、油の温度、絞り出すスピード、その他12項目をチェックし、調整をするがそれでもうまく行かない。

A社に内容を説明し改善をしてもらうことにした。

何度も何度も改善をしていただいたが、それでもうまく行かない。

2か月ぐらい経ってようやくうまく流れるようになったが、今度は40cmの長さが邪魔になる。持った瞬間に折れてしまう。

これには数か月間という長期に渡って悩まされた。

A社から技術スタッフに来てもらい改善をしたが、どうしても上手く行かない。

30cmなら折れない。

耳元で悪魔が囁きだした「30cmにした方がいいぞ!このままだといつ発売できるかわからないぞ!」

これには半月ぐらい悩まされた。

たった10cmだがチュロスの感動が半減してしまう。

時間がかかっても仕方がない。40cmで折れなくなるまで挑戦すると決めた。

研究室で施策を重ねるチュロス