コンサート終了後、知人が私に感想を求めてきた。

「クラシックコンサートとはこんなに感動をするものか!チェロがこんなに人の声に近く、琴線に触れるというのを初めて体験をした」これが私の第一声である。

彼は「先生とは長いお付き合いをしているのでこれから打上に呼ばれているのだがお前も行くか?」断る理由はどこにもない。
彼と一緒に先生の自宅での打ち上げパーティーに飛び入りで参加した。
先生も本当に快く迎えて下さった。
興奮していて何を話したのか、そして何を食べたのか全くと言っていいほど覚えていない。

ただはっきり覚えていることが一つだけある。

それはデュエットでピアノを弾いていた方が先生のお嬢さんで、私の名刺を見て「どうしてチュロスが映っているのか」と質問をしてきたのである。

「我社で作っています」「本当ですか?私、今チュロスにはまっています」との事。

話が盛り上がらないはずがない。深夜まで話し込んで先生の家を出たのは日付が変わっていた。ここからお付き合いが始まった

丸いチュロスレシピ