2018年、新年早々に早朝のテレビのニュースを見ていて驚いた。
内容は以下のようであった。
「岩波新書の広辞苑の第7版出版されました。今回、新しくチュロスという言葉が登録されました。」
というものであった。
その日の内に岩波新書に注文し、後日、送られてきたものを早速チェックしたら、「生地を細く絞りだして揚げた棒状のドーナッツ」と掲載されていた。
1988年に生産を開始してから30年目にしてようやく日本でも認められたというのが私の感想であった。
30年というのは長いような感じもするが、1988年当時にはチュロスといっても全く誰も知らないという状況を考えればニッチな商品だけにそのぐらいはかかるのかなと納得をした。
でも私にとっては勲章のようなものである。
当初は何度も何度も失敗を繰り返し、目途の立たない状況であったが、ただ不思議と不安もなく必ずできるという思いだけが私の心を動かしていた。
2018年の1月12日の送られてきた広辞苑に掲載された「チュロス」の文字と、あの感動を忘れることができない。