日本のチュロス誕生秘話-まっすぐな９角形の星形になった訳

４０ｃｍという長さの問題をクリアするには、粉の改良は勿論だが、形状も考慮しなければならない。 ここでもう一つ譲れない条件が「外はサクッ！と中はシットリ」である。しかし「外はサクッ！と中はシットリ」だから折れるのである。

１９８８年６月１０日試作を開始した。研究室でうまくできたとの事であったが、ラインに流してみるとどうしてもうまく行かない。 二月ぐらい経ってようやくうまく流れるようになったが、今度は４０ｃｍな長さが邪魔になる。持った瞬間に折れてしまう。

さて！チュロスのコンセプトをどうするかだ。  問題は味と食感であった。 そして一番こだわったのが食感である「外はサク！中はシットリ」。 どうしてもここにこだわりたい。。 今までにない食感にこだわった。

チュロスの成分も作り方のまったくわからない。本当にゼロからのスタート。そこで調べていくとミックス粉を製造している会社を見つけた。そしてようやく能登に工場が完成。それが1988年5月2日でした。

能登でチュロスを製造することに決定したが、場所をどうするか。昭和４１年より生菓子の製造をしてきたから会社でチュロスを作ることにし、 そうこうしている内に意外な場所が候補に挙がって来た。

夢にも思っていなかったチュロスの生産。日本では全く前例のない事業への挑戦。能登でチュロスを造ろうという事である。