日本のチュロス誕生秘話-まっすぐな９角形の星形になった訳

少しコロナとチュロスに関して書いてみたいと思う。ものの見事に新工場の建設とコロナの発生が重なってしまった。２０１９年の１０月末に完成し１１月から試作を開始して間もなく、１２月には中国の武漢の問題でコロナがアウトブレイクしマスコミに取り上げられるようになった。

コロナ禍を通ってきて痛切に思ったことが一つある。もし当初の予定通りに５０００㎡の工場を建設していたら今頃どうなっていたかという事である。今でもこれだけ厳しい中を何とかくり抜けることができたのは、建築資材が間に合わないという条件が重なってどうにもならない状況に追い込まれたからである。

コロナが発生した時に被害が３年にも及ぶと予想した人が世界にどれくらいいただろうか？そういう私も長くて１年ぐらいとしか考えていなかった。全く想定外の状況であるそしてこれだけ厳しくなるとは思いもつかなかった。

いよいよ工事を開始し、大過もなく順調に進んだ。工場は２０１９年１０月２９日にほぼ完成し、１０月３１日に竣工式と工場の試運転を開始した。いつもそうであるが、チュロスは大変難しい商品で、新しいラインになかなか馴染めない。案の定てこずった。

年が明け、早速場所探しに入ったがなかなかいい場所が見つからない。そうこうしている内に今度は別の銀行から、隣の町で廃校の体育館が無料で貸し出しをしているので申し込んではどうかと言ってきた。すぐに現場に見に行き、規模からいっても造りから行っても申し分ないので翌日に申し込みに行くことにした

工場用地の確保も済みいよいよ設計に取り組むことになり、Ｅ社との打合せが大変重要になり相当の日数を費やし、工場の建坪もほぼ確定した。いよいよ設計に掛かったが次から次と問題が明るみに出て来た。